とらひこ先生



22 「とんずら」考

〜こころはいつもトンズラハート、慢性トンズラ願望症候群〜

トンズラーNo1 タンポポの種子が風にのって飛んでいく 
魚の稚魚が潮にゆられて運ばれていく
生きているモノは
みんな新しい場所を求めて
拡散しようとトンズラする
太古 ヒトも陸を駆け海を渡り
ダイナミックに移動した

ヒトの心の中には、トンズラのスイッチが密かに仕掛けられているのだろうか?
寂しい、空しい、悲しい、切ないとか思う心の中にも、そのスイッチはありそうだが、
とてつもなく愛しい、とてつもな清々しく美しい透明な心のすぐ側にも
そのスイッチはあるかもしれない。
吹く風や流れる雲、水の音や木の葉の影など
ふと眼にするモノなどにもそれは仕掛けられているかも知れない。

ワタシのこころは八方ふさがりのどんずまり
それでもやっぱりこの夏もトンズラせずに川に立ち込み鮎を釣っています。

そんな中、届いた一句。

鮎喰えば トンズラの夢 ほろ苦く (作者失踪中)


トンズラーNo3

またツクツクボーシやカナカナがないてトンズラを強烈に誘う夏の終わりがやってくる。

あせるゼ。




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