お知らせ
2016

鎌倉展

前回の東慶寺の展覧会から2年経った。

今年も2月の終わりに山の初観音のお祭りに行った。

この2年の間に山里は、96歳の老人一人だけになっていた。

もう一人の老友は、体を壊し、1年ほど前から町の介護施設に入居していた。

初観音の日の1周間後、96歳の老人は旅だった。

布団の中で眠りながら、向こうに帰って行った。

誰にも知られず。

おじいさん、あんたはどこまでかっこいいんだ。

見事だ。

おじいさん、あんたにはたくさんの事を身をもって教えてもらった。

祈りとは、天地万物、木や土、星も宇宙もミミズもミジンコも石ころも、

有情、無情すべてとの静かなひそやかな語らいだと、俺はあんたに気づかせて貰った。

2年前のように俺は、只、鎌倉に行ってくる。

おじいさん!あんたはもう体を脱ぎ捨てて軽くなっただろう。

胸に忸怩たる思いを抱きながら、きっとニヤニヤと軽薄に能書きを垂れている俺を

笑い飛ばしに鎌倉まで飛んできてくれ。

4/7 2016






2015

土佐和紙漆喰張り子「こだき申」

(平成28年年賀切手のデザインに採用して頂きました。)





名も無く素朴なもの

土佐和紙も土佐漆喰も想い出の風景の中で懐かしく優しく揺らいでいます。

 想いは紙の中に溶け入り、壁の中でぼんやりとします。

 和紙や漆喰を素材に郷土人形を作り始めて、それほど長い時間ではありません。

 どれも自分勝手な作り方で拙いものばかりです。

 ただ昔から伝えられてきた素材の力に助けられ「昔を今にする」という思いで作っています。
 
人の奥底の悲しみ喜び祈りが形になったもの、そして名も無き人々によって作られ伝えられてきたもの、

そんな時の流れの端っこを頼りなくゆらゆら漂いながらの制作です。 







2014

ツバメ追記

7月26日に最初の1羽が巣立ち、27日に残り3羽が巣立った。

巣立ち直後の親鳥と雛鳥

7月27日 残り3羽、全部巣立った
(雛は羽を震わせしきりに餌をねだるが、親はあまり与えようとしない。
巣立ち直後は、何より「飛ぶこと」を覚えさせることが重要なようだ。
どうやら巣立ち初日はあまり餌は与えず、飛ぶことに集中させているようだ。)



おっかさんのつばめメモ


6月11日 基礎工事

6月15日 出来上がりらしい

6月16日 土を咥えてこなくなった

6月20日 すっかり巣が出来上がった 卵をうんでいるらしい

6月21日 温め出した様子

7月6日 卵の殻が落ちていた。

7月8日 親が殻を咥えて外に捨てに行く

7月10日 雛が見えた

7月11日 雛、3羽 見た

7月13日 4羽全部見た

7月14日 雛の小さな声が聞こえ、親が盛んに餌を運び出した



おっかさんが一人暮らしている実家の離れを作業小屋にして、毎日そこに通っている

その実家に、突然、つばめがやってきて、巣作りを始めた

今日で6日目、どうやらほぼ完成したらしく、今日は、口に何も咥えず、たまにやってきては巣の中に入っている。

巣が乾燥するのを待っているのかな。

玄関の扉を入ったところの蛍光灯のプラスチックカバーにずいぶん苦労して土をくっつけていた。

玄関はすっかりツバメに占領され、人間様は遠慮して縁先から出入りをしている。

それにしても今の時期とは、ちょっとおそいんじゃあないかなあ・・。

寝っ転がって、ツバメを眺めてばかりで、仕事はちっともはかどらない。


幸せなことではある。 6月16日










展覧会のDMが出来た。

自分事であり、恥ずかしくもあるが、今回は、すべて流れに任せようと決めている。

案内状が出来たら山の老人に届けようと思っていた。

二人だけになった山村で二人だけで続けている「初観音」のお祭りの日に合わせ出かけた。




祭りの後、焚き火を囲み、少しの酒を飲みながら色んな話をした。

空のこと、星のこと、草木のこと、そして生き物のこと・・・。


観音堂の扉を締めるとき、観音さんにも案内状を貰ってもらった。

「観音さん!恥を晒しに、鎌倉へ行ってきます。」





干支 午 (土佐漆喰人形)

・・・競いの中の馬でなく、戦いの中の馬でなく、捧げられる馬でなく

全てから解き放たれ、天駆ける馬であって欲しい・・・




     
お知らせ2012



土佐和紙雁皮張り子「宝珠へび」

ひをもち ささげ ひがしにむかいてくれよ

はじめに「ことば」がありました。

「ひ」ってなんだろうと、ずいぶん永い間思いました。
「ひがし」ってなんだろうと、ずいぶん永い間思いました。
そして今もおもっています。

この「宝珠へび」は、勝手に形と色になって出来たような気がしています。


(宝珠の部分には草流舎で裏染めした雁皮しっくい紙を使いました)


     

「龍」展  〜干支張り子とさまざまな龍〜 1月3日から17日迄


草流舎で制作した干支張り子と幕末の絵師・絵金(弘瀬洞意)の描いた昇竜図など
さまざまな「龍」に関わる文物を展示致します。

新しい年が「龍」の力強くやさしい息吹にみつることを願っています。

     

お知らせ2011



土佐和紙雁皮張り子「龍」

平成24年度日本郵便「年賀切手」のデザインに採用していただきました。

黒い玉が無患子(ムクロジ)の実、バックの龍は龍安寺本堂・襖絵に描かれた龍です。



     

お知らせ2010








「素朴なものたちへ」

11月19日〜11月30日

西予市宇和町卯之町4-332    中町池田屋ギャラリー


お世話をしてくださる方のおかげで
ちいさな展覧会を開いていただけることになりました。

卯之町は、昔の町並みの残るきれいな街です。
お近くの方は、お気軽にお越しくださいませ。


     

お知らせ2009

写真展 「義天玄承の風景」 11/20〜12/15



              

         

義天玄承は何を伝え、何を守ろうとしたのか。

言葉にすれば消えてしまうもの、文字にすれば儚くなるもの、

気配をなくし、大地虚空に溶け入ったものこそが、

時間と風景の中に凛と存在するのか・・・・。

龍安寺本堂の北、小さな自然石が義天玄承の墓である。


京都・龍安寺職員らの撮影による、内から見た龍安寺の光景と
義天玄承の足跡のある風景を辿ります。

(協力:龍安寺)

            

追記
随分延び延びになってしまった。途中からいろんな思いが無くなり、「ただやるだけでいい」と思えだした。

         

            

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