犬も歩けば            


23 山の道(寺)・・・そのお寺は忘れられたようにあり、訪れる人も極々僅かです。

山門にぶら下がっている鐘をぼーんと突いた。
澄み切ったいい音で響いた。
後で聞いたが、600年ほど昔に造られた梵鐘だとのこと。

静けさや お山にしみいる 鐘の音
(おっと、またやっちまった)



お坊さん そのお坊さんの作務衣は破れている。破れていると言うより大きく裂けている。
       4月8日、花祭り(お釈迦さまの誕生日)の日、長く無住になっていたこの寺にやって来たという。
       饒舌でなく、断定せず、気さくです。どこか遠くを想っているような風もあります。
       そしておっとこ前です。ベッカムより確実に男前です。(ホント)


       
       

銀杏の木 山門のすぐ下の広場に枝を大きく水平に伸ばし銀杏の木があり、
       その下は涼しそうな葉陰になっている。
       で、また勝手に名付けた「日傘いちょう」・・・。
        

      

いい風が通る・・・

日傘銀杏の下で寝転んだ。
小石や落ち葉で背中がチクチク痛い。
それで横になる。
やっぱり脇腹に小石があたる。
それで肘をつき、頭を支える。
これが楽じゃ・・・
いい気持ちで眠くなる。
ウトウトしながら可笑しくなった。
あれ、この格好って、
お釈迦さまの涅槃図の姿勢に似ている。









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